「MINIプラス」や「クラシックミニマガジン」等、雑誌で取り上げられたGARAGE RUFの掲載記事をアップしています。
′64 MORRIS MINI COOPER 1275S Mk1
鬼キャンとオバフェンは伊達じゃない。その走りは異次元の領域へ。
フロントタイヤのキャンバー角を見よ!さらに、超ワイドなオーバーフェンダー、リアバンパー下から突き出すストレート形状のマフラー・・・。そんな凄みをきさせたルックスを持つこのミニは、64年式のMk1をベースに仕上げられた。以前本紙で紹介した1275Sを記憶している方がいるかもしれないが、あのサーフブルーのボディーカラーから一転、イングリッシュホワイトへとイメージチェンジ。オーバーフェンダーはDXモール付きに変更された。ボディはハーネスまで取り外されてレストアが行われ、内装のトリム類は当時のMk1の新品に張り替えられている。ステアリングは新しいオーナーの意向でレスレストンからモトリタ製の小径タイプに変更。エンジンは286度のハイリフトカムシャフトが組み込まれ、オメガ製のピストンによってボアアップ。その排気量は 1380ccに拡大されている。パワー計測はしていないが、最高速度220km/hをマークすることから100PSは超えていると推測される。ターゲットは首都高を走るポルシェ・オーナーのみなさん。たかがミニだとあなどったら痛い目遭いますよ!
1961年、F1のトップコンデンターであったジョン・クーパーの意に押し切られ、997cc版を試験的に1000台生産する形で熱始動した高性能モデルのクーパー。よりコンペティションを意識させるクーパーSが1071ccでデビューしたのは、1963年のこと。翌'64年には970ccと1275cc のクーパーSが登場。その少し前にクーパー1071Sはラインアップから落とされた。クーパー1275Sの最高出力は76PSで、最初の1071ccより 6PSパワーが向上されていた。

国産車、中古輸入車ショップを経て念願のミニショップを開業
常磐線「佐和駅」からクルマで数分。県道沿いに20台ものミニがズラリと並んだショップがある。この「ガレージルーフ」はオープンしてまだ2年だが、地元茨城県のミニ乗りたちのハートをがっちりとつかんでいると評判のお店だ。週末はもちろん、平日でも夜になるとミニ乗りたちが毎日集まってくるという。ショップオーナーの山田一弘さんは32歳の成年社長。幼い頃からとにかくクルマが好きで、両親に写真を撮ってもらう時も、わざわざクルマと一緒に撮って欲しいとせがむ様な子だったという。「クルマへの愛情が冷めることはなかったですね。20歳の時に古物商の免許をとったのも、30歳になったら自分でお店を持つと決心していたからなんです。」と山田さん。その夢は現実となり、30歳で「ガレージルーフ」をオープンした山田さんだが、将来ミニを扱うようになるとは思わなかったという。「最初は国産車のショップに勤めました。クルマも色々乗り換えてはイジってました。特に国産車のドレスアップに熱中して、ずいぶんお金も使いましたね。その頃から輸入車にも興味が出てきたんですが、なにしろ茨城には輸入車ショップが少なく、まわりに乗っている人間もほとんどいませんでしたね。」その後、御代の輸入ショップの求人広告を見つけて24歳のときに転職をする。そこはミニ、アルファロメオ、プジョー、ルノー、フェラーリなどの輸入車全般を扱うという店で、仕入れ、フロント、メカニック、営業とひと通りの業務を担当した。「そのお店に勤め始めて初めて輸入車を買ったんですが、それがミニだったんです。当時はミニに特別な思い入れがあったわけじゃないんですが、メカ的にも分かりやすいクルマだと思ってましたから、輸入車を扱う上で勉強にもなると思って。そうしていろいろイジっていると面白くなってきたわけです。僕はもともとドレスアップからスタートしたわけですが、ミニはドレスアップに加えてメカをいじれる奥深い楽しさもありますからね。ミニにはまって、僕が求めていたものはこれだったんだと思いましたね。」と山田さん。そのお店に6年勤めた後、30歳の時に設立した。「最初は前のお店の流れでイタ車なども扱っていたのですが、お店を初めて2?3ヶ月でミニだけになりましたね(笑)」自分で乗る為にクルマを作って、結果的にそれを見たお客さんに乞われて販売することが多いという山田さんのカスタマイズに対する考え方はとてもユニークだ。「クルマを見たときに完成形イメージはだいたい決まります。とことんクラシックにオリジナルを追求する時もあれば、クラシックなテイストにレーシーなフォルムとエンジンを組み合わせたりすることもあります。どんな仕様に仕上げるにせよ、程度のいいマーク1やマーク2が少なくなってきているので、もし良いクルマがあったらキチンと仕上げて後々まで残していきたいという願望はずっとありますね。」さわやかな笑顔で話す山田さんのお店には今宵も地元茨城県のミニ乗りたちが集まってくる。

′64 MORRIS MINI COOPER 1275S ′64年式モーリス・ミニクーパー1275S
オーバーフェンダーに極太ホイールでワイドとレッド化。さらにネガティブキャンバーでハの時を切ったアグレッシブなスタイリングは、ミニにとっては定番のフォルム。とはいっても、それがクーパーSとなると、その印象はちょっと違ってくる。というのも、クーパーSの場合、チューニングの方向としてオーバーフェンダーレスのナローボディーが主流となっているからだ。ノーマル然としたスタイリングが前提と考えられる傾向が強いモデルといえるのだ。そんなクーパーSの定番に、敢えて違ったイメージを投影したのがガレージルーフ。6.5Jフェンダーに7Jホイールを組み合わせ、さらにネガティブキャンバーを効かせるという、グラマラスなボディを作り上げているのだ。ミニはボディを作り込む車ではなく、フェンダーやホイール、タイヤといった部分で個性を際だたせる車だけに、クーパーSをベースにしていても、こういった仕上げにチャレンジするのも納得。セオリーに捕われるのではなく、オーナーのイメージで思い通りに仕上げる"脱定番"も、ミニ本来の楽しみ方のひとつといえるのだ。
ボリューム感のあるスタイリングはもちろん、このフォルムに合わせたエンジンチューンも見どころのひとつ。あくまでもコンペティションモデルとして位置づけられるクーパーSではあるものの、現代ではストリートユースがメインと考えられる。そこでストロークアップで1380ccまで排気量をあげ、トルク重視のエンジンが組まれているという。使用するパーツはクロモリ製の軽量フライホイールやオメガ製ピストンといったパフォーマンスアップには欠かせない定番アイテムを投入。ミッションもクロスの5速を搭載し、街乗りでの快適性を追求しているというわけだ。定番と脱定番の2面性を持つガレージルーフ独自のクーパーSに仕上げられているのだ。 ~ Owner ~ 茨城県ひたちなか市に位置するスペシャルショップ。自社工場を構える事で、スタイリングからエンジンチューン、デイリーメンテナンスまで幅広い対応をみせている。

自分だけの宝物 -大人の楽しみ- (山田 肇さん)
いくつになっても自分だけのオリジナルは嬉しいものですよね。小さい頃に憧れた、大人だからこそ叶えられるこだわり。そんなこだわりを持った山田肇さんとミニクーパー専門店「ガレージルーフ」に伺い、店長の山田一弘さんを交えてお話を伺いました。私とMINIとの出会いは1年くらい前。昔から旧いデザインの車が好きで、ワーゲンのバスタイプに乗っていた事もあるくらいの旧車好きなんですよ。MINIを専門に取り扱っているガレージルーフにも2・3回行った事があったんです。その日も、ふらっとガレージルーフに立ち寄ったんですよ。その時、タイヤも付いてない、エンジンも積んでいない、塗装から上がってきたばかりのMINIのボディが目に入ったんです。色も形もまさに自分の理想通り。正直、一目惚れでしたね。早速、そのボディをいじっている店員さんに声を掛けました。「それって売り物?」って。そしたらその店員さんは、「僕が乗ろうと思って作っているんですよ。まぁ売っても良いんですけど・・・」それが、私の「MINI LIFE」の始まりでした。MINIの良さって一言で言うと、「自分だけのオモチャ」なんですよ。一台の「MINI」が、それぞれのオーナーの手によって全く違う「MINI」になるんです。例えば、バンパーひとつにしても、ステンレス製と鉄製のメッキ塗装があります。勿論、ステンレス製が主ですが、敢えて錆びやすい鉄製のメッキ塗装を使用して「古びた旧車の味を楽しむ」みたいな。クーラーだってそう。昔のMINIにはクーラーが付いていないんですよ。クーラーがないと、夏とか車に乗っているは本当に暑くて大変なんですけどね。取り付ける事も可能なんですが、付けるとその分車体が重くなってしまって、車の走りが微妙に変わるんですよね。本当にちょっとした違いなんですけど。それに、昔のMINIのままで乗りたいって拘りを持っている方も中にはいるんですよ。だから、私はエアコンではなく「扇風機」を車に取り付けているんです(笑)。一つの車が、無限の「カタチ」に変わる。MINIは、そんな自分だけの「宝物」です

ビギナーにも安心して乗ってもらうためのサービスを実施
ガレージ ルーフは創業4年と比較的新しいお店だがすでに地元のミニ乗りたちのハートをガッチリとつかんでいる。週末はもちろん平日でも夜になると仕事帰りのお客さんがミニ談義を楽しんでいる光景からもよくわかる。そんなガレージ ルーフの売りは、常時35台を越える豊富な在庫車とレストアの仕上げの良さだ。「販売車をレストアする場合ですが、クルマを初めて見たときに、完成形のイメージはほぼ決まります。オリジナル重視でいくか、それともレーシーなフォルムとエンジンを組み合わせるか。そして、スタイルに合わせてボディカラーや内装をリフレッシュして自家用として乗っていると、お客さんから売って欲しいとなるケースもけっこう多いですね」と語る代表の山田一弘さん。ミニ以外にもイタリア車を中心に輸入車を扱ってきた経験が、ミニのカスタマイズにも独自性をもたらしているようだ。ガレージ ルーフでは、アフターのメンテナンスにも力を入れている。プロのメカニックがその場で愛車をチェックしてくれる「RUFクイック無料点検」は、しっかりあなたのミニを診断してくれるので、ビギナーにも心強いサービスとなっている。いつでもベストコンディションのミニに乗ってもらいたいという、ユーザーフレンドリーなプロショップなのだ。なお、チューニングやエンジン脱着などの重整備からパーツ取り付けなどの軽整備まで、作業はすべて自社ガレージで行われる。

