Garage Book

「MINIプラス」や「クラシックミニマガジン」等、雑誌で取り上げられたGARAGE RUFの掲載記事をアップしています。

ミニプラス 2009 VOL.27

’93 CAGIVA MOKE 希少なハードトップをまとったカジバ・モーク

ミニプラス 2009 VOL.27

ミニの5番手のバリエーションモデルとして1964年8月に登場したミニ・モーク。もともとは軍用自動車として開発されたわけだが、ロードクリアランスが低すぎたため英国軍の採用は見送られたにもかかわらず、そのままお蔵入りする事なく多目的自動車として開発が決定された。 レクリエーショナル・ビーグルの未来を先取ったBMCの彗眼は賞賛に値するが、珍奇な車は短命に終わるというセオリーどおり68年に英国での生産は中止となる。しかしモークをノックダウン生産していたレイランド・オーストラリアが、改良型となる「ビックモーク」のライセンス生産を続け、さらに90年にはイタリアのカジバ社が販売権を獲得し、96年まで生産が続けられ、30年にもおよぶ足跡を自動車史に残した。写真のモークは、カジバ製のポルトガル工場で生産されたモデル。スタイルも機関もオーストラリア製の「ビック・モーク」を踏襲し、ボディ以外の多くはミニと共通のパーツが使用されている。

Mini Story

イタリアのオートバイメーカー「カジバ」製モークの生産期間は’90〜’96年までの7年間。英国製ミニ・モークと大きく異なるのは、12インチ化された足まわりと幌骨だ。 英国製モークは幌骨が折りたためてフルオープンにすることができるが、カジバ製モークではロールバーと一体化され高い安全性を確保している。そのほかテールランプや給油口、フロントパネルなどのディテールデザインも異なる。エンジンはオーストラリア製のビッグ・モークと同様の 1098ccが搭載されていた。

カジバ製になってクーラーが装着され快適になった室内。英国製モークにはなかったバックミラーだが、カジバ・モークでは標準装備となった。カジバ・モークの足は12インチが標準だが、このクルマは10インチ化されている。コスミックのアルミとダンロップ G5の組み合わせだ。ブラックで精悍なイメージのフォルム。
英国製モークの可倒式幌骨は、カジバ製ではロールバー一体固定式となった。ハードトップモデルは希少だ。
オリジナルは998ccと1098ccが存在するが、このクルマは1300ccのチューニングエンジンにSUキャブが組み合わされている。